

旧練馬駅前通り
練馬駅北口の弁天通りにある和菓子店「利久」。ご主人と息子さんにお話を伺いました。
横須賀や池袋などで修行を積んだご主人は、昭和36年に練馬にお店を構えました。
「今の練馬文化センターのあたりは昔、工場でね。女子工員さんなどもいるだろうからやっていけると思ったんですよ。練馬総合運動場は中央大学のグラウンドでした。当時の練馬駅の改札は一つしかなく、ここは体育会系の学生さんが通る目抜き通りでしたよ。グラウンドへの道はここしかなかったですしね。人の流れもこの10年でガラッと変わりました。」
昔の練馬のお話を聞くと、練馬の見方がまた変わってきます。
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ラッピング賞
練馬大根をモチーフにした「銘菓 ねりま」は茶色い焼き菓子と白皮の饅頭の2種類。開業と同時に考案・販売し、45年の歴史があります。当初は全く売れなかったというこの和菓子。しかしラジオで取り上げられてから珍しいと人気がではじめました。
「包み方がちょっと違います。普通は袋状になっていたり、おまんじゅうのように折りたたんでいたりしますが、キャラメルのようにねじってあるんですよ。」
ねじって包装することによって、ねじった上の部分が大根の葉のようになり練馬大根を表現しているのです。
「焼き菓子は練乳を生地に練りこんで、中は金ごまを練りこんだ白あんです。白い方は生地に大和芋をすったもの使ってます。ふくらし粉は使ってません。」
ごまがよいアクセントになっている焼き菓子、お饅頭は大和芋の自然な風味がやさしく広がります。昭和40年には全国菓子博覧会で金賞を受賞。和菓子として斬新な包み方だったので、現在で言うラッピング賞のような賞もいただいたそうです。
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つつじ
ねりまコレクション、通称「ねりコレ」。ねりコレとは練馬にちなんだ商品で、推薦・選定されたものです。利久では「銘菓 ねりま」と焼き菓子「つつじ」が選ばれています。
つつじは練馬区の花であり、練馬駅前の平成つつじ公園ではつつじ祭りも開催されます。
「ピンクの部分はお米を粒状にしてあられにして、かみなり興しのようにして色をつけました。生地には抹茶とバターを練りこんで、こしあんで砂糖強めで焼き菓子仕様にしました。」
練馬区内でもつつじをイメージした菓子は珍しいため、区役所の方もよく利用してくださるそうです。 |
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昔ながらの素朴な味
「添加物を使わずに昔からのやり方やっています。昔ながらの素朴な味を楽しんでください。」
添加物は使いたくないというこだわりから、手間暇かけて作っている和菓子。店頭には様々な和菓子が並び、月替わりの朝生菓子もあります。取材時の6月は「水無月」という関東ではめずらしい朝生菓子がならんでいました。和菓子を食べることで季節を感じるのもよいものです。
こだわりとアイディア、そして下町のような温かさのある和菓子店です。 |
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